2015年10月5日月曜日

太子町春日 竹内街道うら道「横尾忠則 Y字路シリーズ実写版」

不思議なY字路
撮影したこの日の昼間 太子町春日のほっかほか亭で弁当買ってたんですが
待ち時間のあいだにお店の周り(正確には裏側の路地)を探索してました
細い路地を抜けると印象深いY字路が目の前に現れました

ゆるやかな勾配が付いてて画面左側が低くなっており、
道路はきれいな化粧ブロックで舗装されてます
Y字の頂点には道標があって
「左 用明天皇陵 右 聖徳太子御廟」と書かれています

雰囲気からしてかなり昔からある旧道でおそらくは街道として整備されてたんでしょう
聖徳太子御廟のある叡福寺は飛鳥時代の建立、
その後の太子信仰は平安時代にさかんになったので
少なく見積もっても1000年飛鳥時代まで遡ると1400年前から
この道は参道を兼ねた街道として存在したんでしょう
ちなみに写真の撮影方向背面(東側)200Mには竹内街道が通ってて

そこから枝分かれした道です


普段は平行して走る町道を通ることが多いんですが、まさか路地を抜けたところに
こんな街道が存在したとは今まで全然気付かなかった
現在ではさらにその町道より100mほど南側には新しいバイパス道が開通しており
ほとんどの車両はそこを通行してます
道路というのは時代と共にどんどん変化していくもので
とくに日本でモータリゼーションが発展しだした1900年代半ば以降
急激に道は変化し出しましたが、
その陰でこの旧道は忘れ去られた様ににひっそりと残されてたんですね

裏道抜け道愛好家のKing-Tとしましては
このような旧道には強い好奇心というか探究心が呼び起こされるんですが
なんとも言えない良い雰囲気が漂ってる裏道として記憶されるところです


写真にはないですがこのY字路を右にとってバイクで進んだんですが
数百メール先で右方向に曲がって急な登り坂になり アレヨアレヨという間にどっかの
運動場の中に入り込んで行き止まりとなりました><;
仕方なく運動場でUターンして右に曲がった地点までもどり右方向(結果的には西向き)したら
叡福寺の北側 聖徳太子御廟へと道はつながってました
道標にあるとおりで当然そうなりますね(^^;)

それにしても古い街道のY字路 空の色といい街灯の光り具合といい

まるでこの場所に染み込んでいる霊たちが闇の向こうでたむろしてる様です
横尾忠則の有名な「Y字路シリーズ」を彷彿させる
不思議なパラレル世界の映像が撮れたと勝手に自画自賛しております

この太子町界隈はほかにも竹内街道と枝分かれする裏道が存在するようなんで
今後もKing-Tは暇なときに探索を続ける予定でおります

帰り道 ちょうど秋祭りの時期だったんで
石川を渡ったたもとに提灯が飾られてました



綺麗ですね